SUNSET
天気雨
『大河、笑うとえくぼ出るんだね!』

『…マジ…うっせーよ…』





俺達が出会ったのは
高校一年の時だった。



俺は高校に行く気なんか全然無くて、やんちゃばっかりして、ホントにどうしようもなかった。

沙奈、お前に出会えてなかったら、今頃俺はどうなってたんだろう…








『大河!久しぶりじゃね!?元気してたかよ!』


『裕也か!?久しぶりだな!こっちに戻って来たんだってな!』


『まぁ、色々あってな!なぁ…バックレようぜ』

『いいね。』







こいつは菊地裕也。

幼い時に近所に住んでて幼なじみだった。

中学校の時に転校して、
それっきりだったのが、
たまたま同じ高校に入った。
家庭の事情もあり、
こいつも中学はやんちゃしてたらしい。
度々仲間同士の話でも
名前は聞いていた。




『なぁ大河、誰かいい子いた?』


『しらねぇよ。…お前はいたのか?』


『隣のクラスの優花って子!』


『お前もう名前まで知ってんのかよ…』


『さっき声かけちゃった…超可愛いんだよ!マジやべぇ…』


『あっそ。いいんじゃなぁーい?』


裕也は、自分をさらけ出して何でも話せた。
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