ちぎりぐもパラグライダー
ふと大きなテレビの上に備え付けられた今にも壊れそうな時計を見ると、針は10:24を示していた。
あと、一時間と36分か・・・。
これからもっと冷えてゆくだろう。
そのたびに私は薄い味のないコーヒーを飲むことになる。
より女の子らしく、飾るために。
・・・誰も見てないのにね。
ふかふかのソファーが私を包み、快適をもたらす。あるていど脂肪のついたお尻が居心地が良さそう。
目の前には山積みになったファイルや、そこからだらしなくはみ出す紙。
先にしなければならないことがある。
優先すべきではないけど、人生は稀に厳しかったりする。