ちぎりぐもパラグライダー



ファイルに手を伸ばし、汗臭そうなペンを握りしめる。

今からしばらくざらざら紙とにらめっこ。


テレビもつけてない部屋はとても静かで、エアコンのボーーっていう音と、私が無理矢理作り出した無機質なカリカリとした音だけが響き渡る。



ソファーに座って、低い机に向かって体を折っている姿はまるで情けない亀のよう。

でも休憩とかいって人間らしい姿勢をとってしまうと、それはそれで腰を痛めたりする。


こうして私はおばあちゃんになっていくのだろうと思った。
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