光る道

思いつづける

どんなに泣いても、朝は来る。そして一日が始まる…



毎日やる事はたくさんあって、とりあえず私は体を動かし続けた。






「こんにちは。佐々木です。」




カウンターから声がかかり、ナースステーションの中にいた私は顔を上げる。



「あっ・・ こんにちは・・・」




私は微笑みながら、近づいた。




その人は、由香… 
亡くなった私の友人の旦那さんだった。




「その節は、大変お世話になりました。 やっと落ちついてきたので、ご挨拶に参りました。
遅くなって、すみませんでした…」



そう言って、頭を下げられた。





「そんな、気になさらないで下さい。 いろいろと大変でしたでしょう?」




いつの間にか隣にいた師長が答える。
何人かのスタッフも集まってくる。




「ほら、こんにちはって。」




佐々木さんが下を見ると、そこには由香の娘の沙紀ちゃんが居た。




スタッフのアイドルだった彼女が顔を出すと、みんな一斉に笑顔になった。




空気がなごみ、佐々木さんも笑顔で近況を話してくれる。


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