光る道
「相沢さんにも、お世話になって… ありがとうございました。」




「いえ、とんでもないです。 私は…何も出来ませんでした。」




「高校時代の貴方や仲間との思い出を話す時の妻は、とても楽しそうでした…
最後にそういう気持ちを味わう事ができて、あいつは幸せだったと思います。」




佐々木さんは、穏やかに微笑む…






私は本当に何も出来なかった。 ただ雑談をして、笑いあってただけ…




でもそれが、由香の思い出の一つになってくれたとしたら、嬉しい。





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