光る道
見ると、奈々からだった。



「はい… どした?」




「あっ。ごめんね、急に… 今どこ?」




奈々にしては、しおらしい声。いつもはもっとテンション高いのに。




「家だよ。今帰ってきたとこ。」




「じゃあ、今から行ってもいい?」




「あー… ごめん。今日疲れてるから、また今度にしてくれる?」




「ちょっと! ちょっとだけ! すぐ帰るから… 大事な話があるの…」




いつもとは違う、真剣な声。




「わかった。気を付けて来いよ。」






しばらくして、奈々が来た。



何か、いつもと様子が違う。




「どうした? 座れよ。」



リビングの入り口に突っ立ったままの、奈々に声をかける。




「相沢さんは?」





「・・・・いないよ・・・」




「そう… あのさ… 家政婦なんだよね、相沢さんって。
それ… 私にやらせてくれない?」




少し俺に近づいて、奈々が言う。




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