光る道
「部屋… 結構ちらかってるね。 掃除とか、ちゃんとやってもらってるの?」



奈々の言い方には、トゲがあった。





「ちらかってるのは、俺のせい。 あいつ… 出ていったから。」




「えっ?・・・」





「ごめん、奈々…
俺、お前の事、妹としてしか見れないよ。 それ以上でも、それ以下でもない。
 俺、夕希が好きだから。」





「だって… 相沢さんは、ただの家政婦だって言ったんだよ。 それに… もう出て行ったんでしょ?
私なら離れない。ずっと側にいる!

私じゃ… だめなの?

これから… 変わる事はないの?」 




奈々の目には、涙が浮かんでいた。





「たぶん… ないと思う。 ごめん・・・」




俺は奈々の目を見ながら、ハッキリ言った。





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