光る道
「ふん! 大体さー、何で俺の裸をお前に見せないといけないわけ? お前の裸も見た事ないのに。」





・・・何ちゅうガキっぽいセリフ・・




だからこれは、仕事なの!




「ふーん・・・ じゃあ私が脱げば、薫も脱ぐわけ?」




「へっ?」



薫がポカーンとする。




そして私は、白衣のボタンを外し始めた。




「ちょっ! 何やってんの?」



焦って言う薫に、




「だって、私が裸になれば、薫も裸になるんでしょ?」



と、ニッコリ笑いながらボタンを外す。




そして、胸元を開いて肩をだした時、




「やめろ!バカ!」



彼がそう言って、私を抱きしめた。





「薫… 汗くさい… 体拭いて、着替えて。」




抱きしめられたまま、私が言う。




薫はフッと笑い、



「… わかりましたよ…」



と言って離れ、私に白衣を着せた。





「もうすぐシャワーの許可が出ると思うから、それまで我慢してね。」




着替えを手伝いながら、私が言った。



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