光る道

そばに・・

「おはようございます。検温お願いします。」




朝の6:30。夜勤だった私は、薫の部屋へ入り、体温計を渡す。




「うーん… 早いよ…」




眠そうな声で、薫が布団に潜る。




「何言ってんの!消灯時間に寝ないで、夜更かししてるからでしょ!」




「仕方ないだろー。次の仕事の準備があるんだから… 眠い… 目が覚めるように、チューして!」




「…その調子なら、退院も近いかもね…」




実際、彼の具合はかなり良く、本当に退院も近そうだった。




「ねぇ、起きて! この時間帯は超忙しいんだから、ゆっくりしてる暇はないの!」




まだ布団の中で抵抗する薫の熱を計り、具合を確かめて部屋を出ようとした。




「あっ、夕希。テーブルの上の紙袋持ってって。お袋から…」




袋の中を見ると、お菓子が入っていた。




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