光る道
翌日、夕方から仕事に来た私は、薫の退院の日が決まった事を引継ぎで聞いた。




「よかったねー。退院決まって。 仕事も大切だけど、無理しないでね。」




いつもの様に検温しながら、薫に話していた。




「おかげさまで… 皆さんの手厚い看護のお陰です。」




薫が深々と頭を下げる。



オーバーすぎて、笑ってしまう。




「薬はもうしばらく必要だと思うから、ちゃんと飲んでね!」




そう言って部屋を出ようとした。




「あっ、夕希!」



呼ばれて、振り返る。




「仕事おちついたら、もう一回来てくれない? いつでもいいから…」



彼が優しく言った。











それから一通り仕事を済ませ、消灯後に彼の部屋へ行った。





中に入ると彼はまだ起きていて、窓際のソファーに座り、外を見ていた。





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