光る道
「だっ、だって… 奈々さんの気持ちもわかったし…
若くて…綺麗で…
かっ、彼女の方が、薫には合ってるかなーって…」




彼の笑顔と握られた手の感触で涙があふれ、ボロボロ泣きながら話した。




そんな私を見て、薫は笑いながら頭をなでてくれる。




「バーカ! 何度言ったら分かるんだよ! お前じゃないとダメだって。
お前の顔見るとホッとするし、近くに居てくれると思うだけでグッスリ眠れる。
ここに来てハッキリわかった。なぜ食欲がなかったのか… 眠れなかったのか…
お前のせいだからな!」




そう言って、私を抱き締めてくれた…





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