光る道
「えっ? 知ってたの?」




「知ってたというか… 帰ってきてからの、あんたの様子があまりにも変だから。
何かあったんだろうなーって、思ってたの。」





やはり母は、すごい・・・



何も聞いてこなかったけど、やっぱり気付いてた。
そして、いつもと同じ様に接してくれていた。





それからソファーに座り、これまでの事を話した。




貸してもらうはずの部屋で、持ち主の男の人と同居することになった事。




少しずつ彼を好きになっていった事。




トラブルや、自分の気持ちが分からなくなって部屋を出た事。




彼が入院してきて再会し、お互いの気持ちを確かめあった事。




母は最後まで、黙って聞いてくれた。






「また一緒に暮らすって事は… 結婚するって事?」



私が話し終わると、母が聞いてきた。




「えっ?・・・それは… まだ分からない。
今は、ただ一緒にいたいって… それだけだから…」




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