光る道
「えっ?・・ 寝るの?」



私は思わず、そう言った。



「ん?何だよ。寝ちゃダメなの?」




「いやっ… いいけど…」




単純に、一緒に寝たかっただけ?




勝手にドキドキしてた自分が可笑しくて、笑ってしまった。




「なーに笑ってんだよ! 俺が先に寝ないと、お前を襲うかもしんないぞ!」



わざと怖い顔をする薫が、可愛かった。





「あはははっ! いいよ、襲っても。」




私は無意識に言っていた…




「・・・えっ?・・・」




「・・えっ?・・」




最初の『えっ?』は薫。次は、私。




「何でお前まで、えっ?、なんだよ!」




薫が笑う。




「そう… だよね… 」




自然に出てしまった言葉に、自分でもビックリしていた。





「襲うって言ったんだよ… いいの?…」



そう言いながら、私の頬にキスする。




「いい… みたい…」




「みたいって・・・ お前・・・・」




薫が、あきれた様な顔をして、そして優しく笑った。




< 167 / 228 >

この作品をシェア

pagetop