光る道
「えっ? 私?
 嫌な顔とかしてないよ。」




「してたの! タバコ吸った後は、必ず避けられてた!」





・・・気付かれてた・・・




「じゃあ、私の為に止めてくれたの?」




「いやっ。健康の為だよ。」




照れ臭そうに、ごまかす姿が可愛かった。




「ありがとっ!」




私は彼に抱きついた。




「だーかーら! 健康の為だって!」




その言いながらも、ギュッと抱きしめてくれる。




「これから、いっぱいキスしていい?」



彼が聞いてきた。




「いいよ。タバコの臭いしないから。」




私が笑いながら言うと、彼におでこを軽く叩かれた。



「ほーら。やっぱり嫌だったんだ!」




そう言いながら、もう一度キスをした。






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