光る道
「あっ! 呼ばれてるから、戻るわ。じゃあ、また電話する!」




仕事の合間に電話してくれたんだ…




「うん。でも忙しいなら無理しないで。元気に帰ってきてくれれば、それだけでいいから。」



「俺が、お前の声聞きたいの! じゃあな!」



そう言って、電話は切れた。





何か… 



すっごい幸せなんですけど…






片思いの、つらい恋をしていた時、両思いなんて奇跡だと思っていた。




好きになった相手が、自分を好きになってくれる。



そんな事は奇跡に近いと…



私には、ありえない事だと、あきらめていた。





でも今、私を必要としてくれる、愛する人に出会えた。





出会いのきっかけをくれた友達。

私を守ろうとしてくれた人。

優しく見守って、支えてくれた親や友達。

人を愛する気持ちの大切さを教えてくれた、天国にいる友達。

彼が入院した時に、協力してくれた同僚。




みんなが居てくれたから、今の私がいて、彼との関係がある。




あきらめていた幸せをくれた、私の周りにいる全ての人たちに…





心から、感謝したい。



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