光る道
「えっ?・・・奈々さん・・よね?・・」




意外な人が立っていて、私は思わず、彼女に聞いてしまった。




「はい… お久しぶりです…」




小さな声で、彼女は返事をした。




彼女は、薫の友達の妹。そして私の恋のライバルだった。




でも、何でこの二人?・・・





「とりあえず中に入ろう。」




薫が、微妙な空気の沈黙を破った。




みんなでリビングに入り、私はお茶を準備した。





ソファーには、井上さんと奈々さんが並んで座り、向かい側に薫が座ってた。




みんな何も話さず、ただ黙って座ってる。




私はお茶を配り、その場を離れようとした。
でも薫に腕をつかまれ、彼の横に座らされた。





「で、話って何?」




薫が切り出した。





「いやー… あの… 相沢さん。 つわりの時って… どうしたらいいのかな…」




「はっ? つわり?」




やっと話しだした井上さんの口から、意外な言葉が出てきて、私は思わず叫んでしまった。





私の声に反応するように、前の二人の顔がカーッと赤くなり、うつむいてしまった。




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