光る道
「そんなに、頑張らないでいいよ…」



彼の声が、耳元で聞こえる。




「そんなに… 頑張ってないよ。 家事も出来る時しか、やってないし。」




私は振り返って、薫を見た。




でも彼は、優しく笑うだけだった。






ピンポーン・・・




チャイムが鳴り、薫が玄関へ向かう。




「何で急に来るんだよ?」



不機嫌な薫の声も気にせず、ズカズカ入ってくるお母さん。




「あら、夕希ちゃんも居たのね。 何か、二人とも寝起きって顔ねー。もうお昼よ!」




相変わらず、マイペースだ…




「すみません…」


あやまる私。




「二人とも休みなんだから、いいだろ!」


不機嫌な薫。





「お野菜をたくさん頂いてね。家で食べきれないから、いろいろ作ってきたのよ。三人で食べましょ!」




そう言いながら、お母さんの準備は始まっていた。





慌てて手伝い、結局三人でのランチとなった。




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