光る道
「悪い、夕希。急に打ち合せ入った。 なるべく早く帰るから…」




薫が、着替えて部屋から出てきた。




「うん… 気を付けてね。」




「お袋! 夕希に変な事言うなよ!」




出かけるギリギリまで、お母さんに言う薫。




「わかってますよー。気を付けて行くのよ!」




さすが母親。またもやサラッと、かわしてる。





薫がいなくなり、二人で後片付けを始めた。






「ねぇ、もうプロポーズされた?」




台所で、急に聞かれた。




「な、何言ってるんですか! そんなの、ないですよ!」




あせって答える。




「ふーん… まだか… さっき薫があんなに不機嫌だったのは、私が来ると、夕希ちゃんが頑張りすぎると思ってるのよ。」




「えっ?・・」



私は手を止めて、お母さんを見た。






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