光る道
具合の悪い人を見ると、体がテキパキと動いてしまう。




これも職業病かな・・・





「ブッ!! 何その格好… 俺はバイキン?」




マスクをして入ってきた私を見て、薫が吹き出す。



「うつると困るの! 私も簡単には仕事休めないんだから。」




それからお粥を食べさせ、薬を飲ませ、氷枕を当てる。 完璧看護師だ・・




「まめに水分もとってね。」



「はいはい・・・ 看護師さん…」



そう言って薫は笑った。



笑顔が出てくれば、大丈夫かな。



目を閉じた彼を見て、そっと部屋を出た。



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