光る道
「えー…。いいじゃないですかぁ。元患者さんなんだしー。 ねぇー!」




スタッフ2人と薫は、顔を見合わせて、そう言う。




「すぐ帰りますから。ちょっとだけいいでしょ? 相沢さん。」




薫までそんな事を言って、外から見えない裏の部屋へ、既に入ってる。





「あっ!シュークリームだ!」



「この店、美味いって評判なんだぜ!」



「雑誌に載ってた!食べたかったんですー!」





3人の楽しそうな顔を見てると、もう注意する気もなくなる…




それに、今日は無理だと思ってた薫の顔を見られて、正直嬉しかった。





結局4人でティータイムとなり、話しが盛り上がっていく。






「香田さんって、彼女いるんですか?」




いずみの質問に、お茶を飲んでた私は、ムセそうになった。




「あぁ、いるよ。」




薫も、さらりと答える。





「えー… そうなんだー。」



「ほら、いるに決まってるじゃん!」



後輩たちが、やりとりしてる。





私がチラッと彼を見ると、薫は口の端を少し上げて、ニッと笑う。






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