光る道
「夕希… もう、ダメ… 押さえ、効かない…」



熱い吐息で、私のいろんな所にキスをする…





「お前も、俺だけのものだから… 誰にも渡さない。 全部…全部俺のもの…
一生、離さない。」




そう言って、最後に私の唇を深くふさいだ。






『押さえられない』 

そう言いながらも、彼は乱暴な事はしない。




情熱的に、でも優しく、私を愛してくれる…





私は幸せで…幸せで… やっぱり、涙があふれてくる…






「泣き虫…」



薫が耳元で、ささやく。




「泣き虫は… 嫌い?…」



遠くなりそうな意識の中で、彼の目を見た。




「いや… 大好き…」




そう言って、頬にキスしてくれる。






それから、私は…



彼と一緒に…



幸せの絶頂を感じた…





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