光る道
「夕希… あのさ…」




「ん? なに?」





ベッドの中で彼に抱きしめられ、穏やかな、幸せな時間が流れる。





「いや、何でもない…」




いつもと違う彼の真剣な口調に、ちょっと戸惑う。でもすぐに、




「今日は、どうかな? 子供。」



と、いつもの調子で楽しそうに聞いてくる。




私は、少し考えて答えた。



「可能性あるかも。」



「ほんと?」



嬉しそうに、彼が笑う。




「でもっ、絶対じゃないからね! あくまでも、出来やすい日っていうだけで…」



すごく期待してる気がして、つい言ってしまった。





「うん… でも、もし出来たら… 俺、男の子がいいな。一緒に遊べるし。」



「私は女の子! 買い物とか、一緒に行きたい。」




つられて、私も答えた。




そんな私を、彼が優しく見つめてくれる。





「じゃあ、二人以上作らないとな。 お前、プロなんだから、産み分け頼むぞ!」



「えーっ! そんなの無理だよ。」




笑う私の首すじに、彼がキスしてきた…




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