光る道
「よかった… 『奥さんは重い』って言われたら、どうしようって思ってた…」



ホッとしたように、薫がつぶやく。





「大丈夫だよ。助けてくれる人が、沢山いるから。
それに… ここに一番心強い味方がいる!」




そう言って、彼の手を握った。





「おう! 任せとけ!」




笑いながら、しっかりと手を握り返してくれた。






「夕希…。一生離さないからな。」





「うん…。私も、離れない。」






「な、キスしよ!」




急に薫が言いだした。




「えっ?」




「今日の気持ちを忘れないための… 誓いのキス。」



「…うん。」




私は微笑んで、うなずいた。






そしてゆっくりと、唇を重ねた…







そんな二人を、月と海と光る道が、ずっと見守ってくれていた…








   〜END〜




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