光る道
「涼子ぉー。久々だよね。一緒に飲むの。」



そう言って、私は涼子に抱きついた。



涼子は笑いながら、私の背中をなでてくれる。




普段は、クールで仕事に厳しいと言われてる私。



でも酔うとメチャメチャ陽気になって、熱く語ってしまう。 



そして、さわり魔・抱きつき魔になる。



みんなその事を知ってて、ギャップを楽しんでる。




「今日子供たちは、どうしてるの?」



私は抱きつきながら、涼子に尋ねる。



「実家で見てもらってる。」




働く母は大変。自分の時間も少なく、こうやって一緒に飲むのも久しぶりだった。



夜勤もある私たちは、家族の協力なしでは、やっていけない。



私は・・・正直、これから家族をもって、やっていく自信はない。




「一人で帰れる? 大丈夫?」



涼子が心配そうに尋ねる。


「うん! 大丈夫! また明日ね!」



そう言ってみんなと別れ、タクシーに乗り込んだ。

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