光る道
その時、私の携帯にメールが来た。涼子からだった。



「返事返さなくていいの?」



チーズをかじりながら、薫が言う。



「大丈夫。ちょっとした連絡事項だから。 …でも涼子、寝る時間あるのかなー…」




「何で?」




「さっき別れた同僚なの。子供たちのお弁当作らないといけないって、言ってたから。 寝る時間ないかも…」




「働く女性は大変だな…」


「うん。 私は… やってく自信ないな…」




「何で? 今まで結婚しようと思ったことないの?」



二人とも少し酔いがまわり、おしゃべりになっていた。




「もてなかったの! 美人でもないし、気が強くてズケズケ言うし、女っぽくないんだよねー。 
好きな人の前でも素直になれないし…  
…かわいくないんだ・・・」



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