光る道
「…それに… 」




自分でワインを足しながら、つづける。




「…結婚したいなぁーって、思った人もいたんだけど…  思いっきり振られちゃってさっ。
 それから… ちょっとね…。 
それに女ばっかりに囲まれてチャンスも少ないし、オバさんになっちゃったし、もういいかな、なんてね!」




最後はちょっと無理して、元気に言った。




何でこんな事まで話してるんだろう。お酒のせい? 



「薫こそ、何で結婚しないの? それこそチャンスいっぱいあったんじゃない?」




自分の話を切りたくて、彼に話題をふった。



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