光る道
第四章
友との再会
最近、仕事が忙しい。
新しい入院患者さんも増え、病棟のスタッフもバタバタしていた。
私は昨日入院してきた患者さんの部屋へ入り、
「失礼します。こんにちは。検温に来ました。」
と、笑顔で体温計を渡した。
「夕ちゃん?・・・」
学生時代の呼び名で呼ばれ、改めて患者さんの顔を見る。
「…由香?」
「そうだよ! 久しぶり! 元気そうだね、夕ちゃん。」
「わー! びっくりしたー。 ほんと久しぶりだね! 高校卒業以来だよね? 名前変わってたから、すぐ分からなかったよー!」
私たちは、ここが病室であることも、患者と看護師という立場であることも忘れて、再会を喜びあった。
佐々木由香。
高校時代の友達。その当時は仲良しグループで、一緒にご飯を食べたりしていた。
でも親友というほどの間柄ではなく、卒業後に連絡をとることは、なかった。
約十年ぶりにあった友人…
すぐに分からなかったのは、名字が変わっていたからだけでは、なかった。
彼女は昔の面影が全くないほど、ゲッソリとやせていた・・・
新しい入院患者さんも増え、病棟のスタッフもバタバタしていた。
私は昨日入院してきた患者さんの部屋へ入り、
「失礼します。こんにちは。検温に来ました。」
と、笑顔で体温計を渡した。
「夕ちゃん?・・・」
学生時代の呼び名で呼ばれ、改めて患者さんの顔を見る。
「…由香?」
「そうだよ! 久しぶり! 元気そうだね、夕ちゃん。」
「わー! びっくりしたー。 ほんと久しぶりだね! 高校卒業以来だよね? 名前変わってたから、すぐ分からなかったよー!」
私たちは、ここが病室であることも、患者と看護師という立場であることも忘れて、再会を喜びあった。
佐々木由香。
高校時代の友達。その当時は仲良しグループで、一緒にご飯を食べたりしていた。
でも親友というほどの間柄ではなく、卒業後に連絡をとることは、なかった。
約十年ぶりにあった友人…
すぐに分からなかったのは、名字が変わっていたからだけでは、なかった。
彼女は昔の面影が全くないほど、ゲッソリとやせていた・・・