光る道
彼女の病気は、婦人科の癌だった。
結婚して他県に住み、そこで病気が分かった。
手術、抗癌剤治療…
彼女は病気の告知も受けていて、出来る限りの治療を受けた。
でも・・・治らなかった・・・
次第に体が思う様に動かなくなり、身内の多い実家に戻り、転院してきた。
治るかどうか、わからない。でもわずかな可能性に賭けて、新しい治療をやることになっていた。
「病気が分かる前にね、症状はあったんだ。 生理でもないのに、出血がダラダラ続いてたの。
でも不順になったかな、ってあまり気にしてなくて。
それに産婦人科って、行きにくいでしょ?」
ある日、由香が穏やかに話し始めた。
「あの時もっと早く病院に行ってたら、こんな事にならずに済んだのかな・・・」
結婚して他県に住み、そこで病気が分かった。
手術、抗癌剤治療…
彼女は病気の告知も受けていて、出来る限りの治療を受けた。
でも・・・治らなかった・・・
次第に体が思う様に動かなくなり、身内の多い実家に戻り、転院してきた。
治るかどうか、わからない。でもわずかな可能性に賭けて、新しい治療をやることになっていた。
「病気が分かる前にね、症状はあったんだ。 生理でもないのに、出血がダラダラ続いてたの。
でも不順になったかな、ってあまり気にしてなくて。
それに産婦人科って、行きにくいでしょ?」
ある日、由香が穏やかに話し始めた。
「あの時もっと早く病院に行ってたら、こんな事にならずに済んだのかな・・・」