光る道
「ほんとに… 私で… いいの?」



涙を拭きながら、やっと答えた。




「しつこいなぁー。お前がいいの!」




薫は笑った後、私の首すじに顔をうずめる。




「お前… いい匂いがする…」



「何も…つけてないよ?…」



「お前の体の匂い…だよ。 すごい好き… すごく…そそられる…」




そう言うと、私にキスをした。


今までにない、熱い・激しいキス・・・




私は全身の力が抜けてしまいそうで、彼の肩に、しがみついた…





「今日… 赤ちゃんできないよ…」




キスの合間に律儀に言ってしまった私…



彼は少し笑って




「いいよ… 今、抱きたい。
 もう…がまんできないよ…」




そう言ってまた熱いキスをする。





私はそのキスをうけながら、心の中でつぶやく。




大丈夫・・・・




薫なら・・・・




きっと・・・・




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