光る道
「兄と薫くんは、高校の同級生で、よく家にも遊びに来てたんです。
私は兄が大好きで、いつもまとわりついてたから。 薫くんも一緒に遊んでくれるようになって。
最初は優しいお兄ちゃんって感じだったけど…
段々本気で好きになってた…」




真剣に話す彼女を、私はただ黙って見てた。




「でも薫くんは、いつまでたっても妹としてしか見てくれなくて…
家政婦が必要なら、私だってやれる! 彼の事だったら、あなたより何倍も知ってます!」





やっぱり私の予感は当たっていた。





改めて彼女を見る。   




つるつるの肌に、切れ長のきれいな目。
さらさらの長い髪。プロポーションもいい。
もちろん、お腹だって出てない。




私ったら、どこ見てるんだろ…



そう思ったら、フッと笑ってしまった。





「何か、おかしいですか?」




彼女がムッとした顔で言う。




「あっ! ごめんなさい。真剣に話してる時に笑ったりして…
ね、年令聞いてもいい?」





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