光る道
気付いたら、家に着いていた…





ソファーにすわり、ボーッとしてると、薫が帰ってきた。





「ただいまー! どうだった? 今日…」




入ってくるなり、彼が抱きついてくる。




「うん… すっごい楽しかったよ!」




私は頑張って、明るく答えた。




「そうかぁ。よかった… 今日盛り上がったからなー! でもやっぱり、お前のいる方は行きずらかったな…」




照れ臭そうに笑う…




「俺、先に風呂入っていい?」




背伸びをしながら彼が言う。




「うん。私、仕事の資料作りがあるから、先に寝てて。」




そう言って、自分の部屋へ入る。




そこで、私の中の、電池が切れた…





部屋の灯りもつけず、ただ床にボーッと座り続ける…





『彼が選ぶ人なら、きっと素敵な人よ』




ファンの人の言葉が胸をしめつける・・・




私でいいの?


ここに居ていいの?





そんな事ばかりが、頭の中をグルグルまわっていた・・・・・



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