君の名前


「だって、普通は彼氏か幼馴染みだったら、彼氏を選ぶって・・・」


結子が離れ、椅子に座ったのを見ると私はやはり萎んでいくような声で話した。

「誰がそんなこと!久瀬かっ」


「違うよ、吉隆」


また立ち上がりそうになる結子を押さえて、私はハッキリと否定した。


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