君の名前


言ってしまったら、きっとこの関係には修復できないヒビがはいる。


常に疑われているような目で見られるのも、もう慣れていた。


「へぇ、良いな。仲の良い幼なじみって。」


思ってもいないくせに。


付き合って初日から、私にはこの関係の未来が見えない。


なんか、前にもこんなパターンあったな。


微笑む彼を見ながら、私はそんな最低なことを考えていた。
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