君の名前
考える


「好きって、どういう気持ちかな」


放課後、委員会があるという彼を待ちながら、結子に聞いた。


「あんた、それ。歴代の彼氏が聞いたら泣くわよ」


ファッション雑誌から顔をあげて、あきれたように結子は言った。


「だって、ここまで色々上手くいかないと、さ。」


私はポッキーをつまみながら、呟く。
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