君の名前


昼ごはんの後は、洋服を見たり、CDショップに行ったり、他愛もない会話をしながら一緒に過ごした。


日が暮れかけたとき、どちらからというわけでもなく、そろそろ帰ろうか、という話になった。


「家まで送るよ」


彼は、そういって私の降りる駅までの切符を買った。


「ありがとう」


私はそう笑った。


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