君の名前


彼と手を繋ぎながら、家の近所を歩く。


なんか変な感じだった。


見慣れた帰り道が、ぼんやりとしていた。


「それで、あのヤローがさ」


彼は、電車から降りてから、学校の嫌われ者の化学教師の話をしていた。


私はそれに笑いながらも、周りの景色の違いを不安に思っていた。


< 55 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop