君の名前


その後の展開なんて、九九を言うより簡単だった。


私が目をつぶると、彼の顔が私に近づき、唇が触れた。


私は、意識的に彼の手を強く握った。


唇が離れると、ゆっくりと目を開ける。






そして、私は恥ずかしそうに彼から目線を外し、そしてはにかみながらもう一度彼と目を会わせるのだ。





それが、いつもの展開なのに・・・
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