君の名前


「どうせ、後で部屋くるんだろ?面倒だからそのまま来いよ。」


その声に、綾香の瞳が揺れた。


その横で、久瀬が顔をしかめたのが視界に入るが、俺は綾香から目をそらさなかった。


「アイスあるし」


そう言って、俺は二つのアイスが入ったコンビニ袋を軽くあげた。


「それに、昨日の洋服も部屋に置きっぱなしだぞ」


この台詞は、確実に久瀬を捉えて言った。


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