君の名前
吐く
「アッイス、アッイス」
私が、吉隆の部屋でアイスを食べるためにスタンバイしていると、少し遅れてそいつも帰ってきた。
「ほら」
そう言って、机の上にコンビニ袋を置く。
私がそれを覗くと、苺と抹茶のカップアイスが一つずつ入っていた。
私の好みをよく分かってる。
「苺もーらい」
そう言って、苺のカップを手にとると、目の前の吉隆はわらって「どうぞ」と言った。