君の名前
食む


「話あんだけど」


放課後、呼び出し。

でも、それには昼休みのような可愛い雰囲気はなかった。


目の前の男、久瀬が俺を睨むように見ていた。


「ああ」


俺は、短く返事をした。


久瀬は俺の声を聞き、ついてこい、とでも言うように背を向けて歩きだした。


俺は、黙ってその後に続いた。
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