俺は君の…
それからは愛梨といる時間が多くなった。
話してみると、家はお互い結構近くて、利用する最寄り駅は俺と同じだった。
そういえば確かに初めて会ったのは駅のホームだったわけだしな。
だから朝は駅で待ち合わせ。
放課後は、お互い部活をしていたため、早く終わった方が相手を待って必ず一緒に帰った。
愛梨は明るくて可愛い。
話を聞いているだけで楽しかったし、俺は口数少ないから、いろいろな話を愛梨からしてくれるのは正直助かった。
いつの間にか、愛梨と過ごす時間がかけがえのないものへ変わって行く。