俺は君の…
愛梨は周りをキョロキョロ見渡す。



「やっぱり、あれかな!」

そういって愛梨が指差した動物は……。

「……ゾウ?」

「ライオンかな、とも思ったけど、ライオンはこわいもの。ゾウさんは、力強いけど、性格は優しいから…普段大人しいところも大輝に似てる!」

……愛梨はいつだって、俺が喜ぶ言葉をくれる。


「俺あんな体でかくねぇよ?」

「私と比べたら充分おっきいよ!」



頭をポンッポンッと軽く叩くと、愛梨は不思議そうな顔で俺を見上げる。


…やっと愛梨と目が合った。
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