俺は君の…



「愛梨、ゴメン!顧問に呼ばれたからもうちょっとだけ待っててくれるか?」

「うん、いいよ!」

部活を終えた大輝が私にそう言う。
疲れてるはずなのに、すぐに私の所に駆け寄ってくれる。

それが嬉しい。





「あ、愛梨ちゃんだ!大輝待ってるの?」

「聖也君!」

そのまま大輝を待っていると声を掛けられた。
聖也君とは最近話すようになった。
大輝とは一番仲のいい友達。
大輝と違って、誰とでもすぐ打ち解けられる明るい人。
私が大輝に恋に落ちた時、大輝と一緒にいたのも、この人だったと思う。
< 74 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop