俺は君の…
「大輝!お前、チーム入りの話断るって本当かよ?」
「聖也…あぁ。」
結局、顧問に福岡に行く気はないと言った。
顧問には『まだ時間はあるからもう一度考えてみろ』と言われた。
でも……。
「愛梨を残して、行けねぇよ。」
ドジで、早とちりで、あんな子、俺がそばにいなきゃ駄目だろう?
「愛梨ちゃんに、言ったのか?」
「言う必要ないだろ?断ったんだから。」
あいつに無駄な心配かける必要なんてないんだ。
「愛梨ちゃんは……お前が思ってるほど弱くないと思う。」