俺は君の…
「俺、お前は……お前だけは、行って欲しくないって言ってくれると思ってた。」

俺はショックだったんだ。
前にくれた言葉は……嘘だったのか?
愛梨……。

「だい…」
「サッカーは好きだよ。でも、サッカーでプロになることは考えてなかった。だから……俺にとっては、お前の『離れたくない』、『ずっと一緒にいたい』って言葉の方が大切だったんだ。」




ガキくさいかもしれない。
プロとして活躍出来るかもしれない将来よりも、目の前の女の子を選ぶなんて。

でも……今の俺にとって愛梨はそれだけ大事で、何よりも大切にしてあげたかったんだ。


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