俺は君の…




「大輝、毎日練習大変そうだね。…大丈夫?」

いつも練習が遅くなる俺を心配してるんだろう。
愛梨が顔を覗き込んでくる。

「体動かすのは好きだからな。大丈夫。」

……顔、近いって。

顔が赤くなるのを必至で隠す。



「はい。」

「?何これ。」

「愛情たっぷりカップケーキ♪お腹空いたでしょ?」

「お、サンキュー。」


やっぱり、愛梨の作るものは何でも美味しい。
愛梨の選んだ道は、正しいと思う。



俺達は、あの日以来俺の今後について話をすることはなかったけど、愛梨は俺の隣で笑ってくれてた。

それが、嬉しかった。
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