俺は君の…





「ただいま~。」

いつもどおり、かなり遅い帰宅。
体はまだ元気だけど、やっぱり休みたい、と思う。

―風呂入って、飯食ったら早く寝よ。

そう思った時だった。

「おう、遅かったな、大輝。」

低くて、懐かしい声とともに懐かしい顔がリビングから顔を出した。

「……勝兄ちゃん!?」

その人物は、俺の従兄弟の勝兄だった。

勝兄は23歳で、刑事だ。
昔はよく一緒に遊んでもらった。

「勝兄、久しぶりじゃんか!どうしたの?」

刑事の仕事は忙しいらしく、最近はめっきり会わなくなっていたのに。
< 96 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop