零~ZERO~
数日後、私は、いつもの様に、何気ないメールを詞音に送った。
しかし、何日たっても返信が無い。電話にも出ない。
私は、ここでも諦めずに、留守電に泣きながら何度も、メッセージを残した。
何日も何週間もたって、やっと来たメールが、
『もう疲れた。』
の、一言だった。
何で?仲直りして、お互い謝ったのに。突然何で?
訳が分からなかった。
その後、何度理由を聞いても、メールの返信は無かった。
電話に出るはずも無い。 彼は生きているのか。
オリンピックは愚か、テレビなんか観たくない。
また逃げる、追う。の繰り返しと分かっていても、私は、いてもたってもいられなくなり、彼の家に行った。気が狂いそうだった。
付き合っている間に、詞音は、唯一の親戚の近くにマンションを買った。
おばあさんに、何かあった時に、すぐ行ける場所に引っ越したのだ。
だから、新しい家の電話番号を聞き忘れていて、詞音とは、携帯でしか繋がりが無かった。
そのマンションの一部屋を、いずれ結婚したら、私の部屋にしようね。
と、約束していた。
土日は詞音は、仕事が休みなので、土曜日に家に行った。
おばあさんが出た。
『彼と"また"連絡が取れなくて、心配で来ました。』
おばあさんは、
『あら、そうだったんですか…。でも今、友達の家に行くって言って居なくてね…。』
確かに、駐車場に車が無かった。
『彼が帰るまで、居させてもらえませんか?』
おばあさんを困らせているのは分かっていたが、詞音と逢えなければ意味が無い。
『でも、いつも帰りが遅いし、そちらの御家族も心配するだろうから、申し訳ないけど、今日は、お引き取り願えますか?』
これ以上、おばあさんを困らせるのは嫌だったので、その日は、素直に帰った…。
詞音宛てに、小さな手紙と、家に向かう途中で買った、詞音が好きな食べ物を渡してもらう様、頼んで。
気付けば9月。
詞音の誕生日になった。
連絡が取れないまま。
しかし、何日たっても返信が無い。電話にも出ない。
私は、ここでも諦めずに、留守電に泣きながら何度も、メッセージを残した。
何日も何週間もたって、やっと来たメールが、
『もう疲れた。』
の、一言だった。
何で?仲直りして、お互い謝ったのに。突然何で?
訳が分からなかった。
その後、何度理由を聞いても、メールの返信は無かった。
電話に出るはずも無い。 彼は生きているのか。
オリンピックは愚か、テレビなんか観たくない。
また逃げる、追う。の繰り返しと分かっていても、私は、いてもたってもいられなくなり、彼の家に行った。気が狂いそうだった。
付き合っている間に、詞音は、唯一の親戚の近くにマンションを買った。
おばあさんに、何かあった時に、すぐ行ける場所に引っ越したのだ。
だから、新しい家の電話番号を聞き忘れていて、詞音とは、携帯でしか繋がりが無かった。
そのマンションの一部屋を、いずれ結婚したら、私の部屋にしようね。
と、約束していた。
土日は詞音は、仕事が休みなので、土曜日に家に行った。
おばあさんが出た。
『彼と"また"連絡が取れなくて、心配で来ました。』
おばあさんは、
『あら、そうだったんですか…。でも今、友達の家に行くって言って居なくてね…。』
確かに、駐車場に車が無かった。
『彼が帰るまで、居させてもらえませんか?』
おばあさんを困らせているのは分かっていたが、詞音と逢えなければ意味が無い。
『でも、いつも帰りが遅いし、そちらの御家族も心配するだろうから、申し訳ないけど、今日は、お引き取り願えますか?』
これ以上、おばあさんを困らせるのは嫌だったので、その日は、素直に帰った…。
詞音宛てに、小さな手紙と、家に向かう途中で買った、詞音が好きな食べ物を渡してもらう様、頼んで。
気付けば9月。
詞音の誕生日になった。
連絡が取れないまま。