零~ZERO~
『何、してますか?』

と、一言来た。
私は、冷めた感じで、

『何、とは?』
と、返した。

今度は、あれ程拒否された携帯が鳴った。
私は、携帯を拒否される気持ちが分かるので、出た。

詞音は泣いていた。
男のくせに、号泣していた。

今までの事を、ひたすら謝っていた。

もう夜中の3時だし、詞音が泣いてばかりじゃ、お話しにならないと思った私は、次の日、仕事が終わったら、逢う約束をした。
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