零~ZERO~
これまで色んな男のペニスを見てきたけど、ここまで来ると、本当に"モノ"にしか見えてこない。

慣れって怖い。

色んなモノがありますネ。

イケメンなんて、めったに来ません。


給料は日払いで、新人だった頃は、メインでやっている朝の仕事が日給6千円だとして、ほぼ同じ時間働いて、4、5万は1回に貰っていた。


給料渡しの時には、必ず早川が私の個室に入って来る。
私を、膝の上に乗っけて、アンケートの結果を見せてくれる。

『お客さん沢山来てくれて、頑張ってるじゃん。』

頭を撫でられて、何度もキスをする。普通の恋人同士の様だった。

そんな事が仕事終わりの日課だった。

ビルのエレベーターの中まで付いて来て、またキス。
『気をつけてな。』

そうして、私は終電ギリギリの電車で帰る。
大体深夜1時。
家まで歩くと30分の道を、途中、コンビニで酒を買って、煙草を吸って呑みながら、フラフラ歩く。


次の日は、普通に朝から仕事。
週1しか私に休みは無かった。
全然苦じゃなかった。


男より金だ。
金は裏切らない。
金銭感覚が狂っていた。


年末年始になると、普通の仕事がアホらしくなって、そっちの仕事を休んで、風俗に、ずっと居た。
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